フランス語の代名動詞には、
・本質的な代名動詞 (一般動詞から代名動詞に変化するときに意味が大幅に変わるものや、一般動詞では使われず代名動詞としてのみで用いられる動詞。例えば動詞 souvenir は代名動詞 se souvenir de 以外では使われない、本質的な代名動詞) の他に、
⑴ 再帰的用法「自分を~する」「自分に~する」 動詞の対象が主語自身に再帰する(戻ってくる)Ex : Hier, elle s’est couchée tard. (昨晩、彼女は遅く寝た=彼女は彼女自身を遅く寝かした)
⑵ 相互的用法「互いに~する」相互的用法の主語は必ず複数形(nous/vous/ils/elles/on)
Ex : Ils se sont regardés. (彼らは見つめあった)
⑶ 受動的用法「~される」主語は必ず人や動物以外の無生物主語 Ex : Mes livres se sont vendus à l’expo. (私の本は展示会で売られた)
例えば、上記⑴のse coucher、一般動詞として使うとJ’ai couché mon enfant à 19 h. (私は子供を19時に寝かせた)、となり、助動詞はAVOIR 、になります。⑵のse regarderも、一般動詞 regarder として使えば、Hier, j’ai regardé la télévision. (昨日私はテレビを観ました) 助動詞はAVOIRです。⑶のse vendreも同じです。(Il a vendu sa voiture. 彼は車を売った。)
on はどの活用形でも3人称単数男性形で活用されますが、過去分詞 (participe passé)だけ、性数が明らかな場合、性数一致が見られる時が良くあります。
女性2人が、”On est parties en retard !” (時間に遅れて出ちゃったわ!)
↑この文が “On est parti en retard !” と書かれていても文法的に間違いではありません。ただ、文の前後の背景、文脈などで、あまりにもonの意味が明らかな場合には、onの意味的主語との性数一致が見られることが稀ではありません。(この場合のonは女性2人の意味のnous)
コメント
こんばんは。
代名動詞の複合過去を作る時に、avoirを取る場合があると習いました。逆に、通常avoirと過去分詞を合わせた複合過去を作る動詞が、s’estと過去分詞で複合過去を作る時もあるのですか??というか、どんな動詞でも代名動詞になり得るのでしょうか。
よく理解できずすみません。
美保子さん
お返事遅くなりました!(コメント通知がスパムに入ってしまっていました…)
代名動詞 (verbes pronominaux) の助動詞 (auxiliaire) は ETRE になります。
ただ、通常、一般動詞として使われている時は複合過去で助動詞がAVOIRなのに、その同じ動詞が代名動詞として使われると複合過去形で助動詞がETREとなることは良くあります。
フランス語の代名動詞には、
・本質的な代名動詞 (一般動詞から代名動詞に変化するときに意味が大幅に変わるものや、一般動詞では使われず代名動詞としてのみで用いられる動詞。例えば動詞 souvenir は代名動詞 se souvenir de 以外では使われない、本質的な代名動詞) の他に、
⑴ 再帰的用法「自分を~する」「自分に~する」 動詞の対象が主語自身に再帰する(戻ってくる)Ex : Hier, elle s’est couchée tard. (昨晩、彼女は遅く寝た=彼女は彼女自身を遅く寝かした)
⑵ 相互的用法「互いに~する」相互的用法の主語は必ず複数形(nous/vous/ils/elles/on)
Ex : Ils se sont regardés. (彼らは見つめあった)
⑶ 受動的用法「~される」主語は必ず人や動物以外の無生物主語 Ex : Mes livres se sont vendus à l’expo. (私の本は展示会で売られた)
例えば、上記⑴のse coucher、一般動詞として使うとJ’ai couché mon enfant à 19 h. (私は子供を19時に寝かせた)、となり、助動詞はAVOIR 、になります。⑵のse regarderも、一般動詞 regarder として使えば、Hier, j’ai regardé la télévision. (昨日私はテレビを観ました) 助動詞はAVOIRです。⑶のse vendreも同じです。(Il a vendu sa voiture. 彼は車を売った。)
と、少し長くなりましたが大丈夫でしょうか。
・代名動詞の複合過去の助動詞はETRE
・代名動詞として使われていた動詞が一般動詞として使われた場合にはもちろん助動詞はAVOIRにもなる
ということになります。
まだ分かりづらいようでしたら、またお聞きくださいませ〜
ではまた!
初級4 永松先生へ
おはようございます。
”Le passé composé”の表中に”Le passé composé avec ÊTRE”と、
“LES VERBES PRONOMINAUX”の表中の”avec être”にて、il/elle/onの
過去分詞は主語に性数一致することは理解できたのですが「s」がつく場合
とはどんな時ですか?
よろしくお願いします。
直美さん
本当ですね!今気づきました😅説明しておくべきでした…
これは、on が明らかに性数がわかる形で使われている場合です。
on はどの活用形でも3人称単数男性形で活用されますが、過去分詞 (participe passé)だけ、性数が明らかな場合、性数一致が見られる時が良くあります。
女性2人が、”On est parties en retard !” (時間に遅れて出ちゃったわ!)
↑この文が “On est parti en retard !” と書かれていても文法的に間違いではありません。ただ、文の前後の背景、文脈などで、あまりにもonの意味が明らかな場合には、onの意味的主語との性数一致が見られることが稀ではありません。(この場合のonは女性2人の意味のnous)
分かりづらいかもしれません。また授業でも見るようにしますね。
それではまた!
こんにちは!
前日に申し訳ありません。
Le passé composé のプリントを印刷をお願いしたいです。
続けて申し訳ないのですが、La cabane の初めの方のページ(8,9,10ページ)が無いのでこちらも頂くことは可能でしょうか。
宜しくお願い致します。
香奈子さん
了解です!
Passé composé の最後のページと、La cabane au printemps ね最初の数ページ、プリントアウトして持っていきますね。
では明日!